e4uモアグループのフランチャイズのオーナーになろうとしたきっかけ

夢破れ無気力だった自分が、人生の彩りを取り戻した。新たな夢は、尊敬する店長を超えること
目次
夢を諦めざるを得ないという、厳しい現実。仕事にも身が入らず、“抜け殻状態”の日々を送る
――ご出身は?
神奈川県の横浜市です。高校時代に福岡でちょっとだけ寮生活をしてたけど、基本的にはずっと地元で暮らしてますね。
――どうして福岡の学校へ?
スポーツ推薦をもらえたんです。歳の離れた兄の影響で小2のときにミニバスを始め、中学でもバスケ部に入部。B1リーグで活躍するプロ選手から指導を受ける機会もあり、自然と「僕もプロになりたい!」なんて夢見るようになりました。毎日欠かさずバスケと向き合い続けた結果、福岡の強豪校から「ぜひうちのチームに」と声が掛かりまして。

――それはすごい!
ハイレベルな環境でプレーできるなんて、まさに願ったり叶ったり。兄の出身校でもあったので、迷わず進学を決めました。まあ、残念なことにそう長くは続けられずでしたが……。
――いったいなぜ?
高1の夏くらいだったかな。部活中に突然、脚に強い痛みが走って。最初は肉離れかと思ってリハビリしつつ部活に出てたんですけど、腫れがまったく引かず、歩けない状態にまで悪化してしまい……。これはおかしいということで病院で詳しく診てもらったら、「大きな腫瘍ができている。切除するにはリスクが高いから、手術はおすすめできない」と。回復も見込めなかったのでバスケの道を諦め、実家へ戻ることにしたんです。
――相当ショックを受けたのでは。
生きる意味を見失い、お先真っ暗って感じでしたね。一応、学校側の配慮で系列の通信制高校に編入させてもらえましたが、もう完全に抜け殻状態。時間だけはあったから、ディスカウントストアや弁当屋でバイトしてみたけど、どっちも3カ月と持たなかったです。
それでもギリギリ高校を卒業し、兄に紹介された職場で動画撮影のアシスタントを始めてはみたものの、なかなか仕事に身が入らず……。本当に毎日無気力だったし、1年足らずでメインコンテンツの休止が決まると同時に辞めちゃったから、当時の記憶はほとんどありません(笑)。
――そうでしたか……。その後はどうされたんですか?
ずっと無職でいるわけにもいかないし、なんでもいいから次の働き口を探さなきゃと、近場の横浜エリアに絞って仕事を検索。たまたま『妻がオンナに変わるとき』の求人が見つかって、今こうして働いているというわけです。
高収入に惹かれ、知識ゼロから風俗業界へ。“優しい先輩たちのおかげ”で、苦手な業務も克服できた

――応募の決め手は?
「高収入」の謳い文句が目に入ったから(笑)。職種へのこだわりもなかったし、とにかく稼げればいいや、と。
――風俗業界には馴染みがあった?
いや、求人を見つけるまでは、まったく業界の知識がなく……。「店舗型ヘルス」の文字を見て、介護施設と勘違いしたくらい(笑)。そんな感じだったので、必要そうな基本情報はネットでしっかりとリサーチしたつもりでした。が、現場に入ってみると、予想してた仕事のイメージとはいい意味でギャップがあったかな。
――というと?
なんとなく、「風俗の受付って事務的でドライなんだろうな」と思ってました。でも、実際はその真逆。ほかの店がどんな様子かはわかりませんが、うちでは明るい笑顔でお客様をお迎えし、「どんな女性がお好みですか?」といったように、積極的にご希望をヒアリングするんです。
それに、常連さんとおしゃべりで盛り上がることも多くて。受付に立って間もない頃、お客様のほうから「もしかして新人さん? よろしくね」なんて気さくに声を掛けてもらえたおかげで、だいぶ緊張が和らいだのを覚えてます。
――すごく雰囲気がよさそうです。
お客様はもちろん、先輩社員も優しくて温かい方ばかり。特に、店長が1つひとつの仕事を丁寧に教えてくれたので、苦手意識があった業務にも自信を持って取り組めるようになりました。僕、最初はキャストさんとのコミュニケーションにけっこう苦戦しちゃって。
――具体的にはどんな苦労を?
接客やプライベートについて相談されるケースが多いんですけど、それまで女性と込み入った話をした経験がほとんどなかった。だから、生活や家計の悩みを打ち明けられても、どう答えていいかまるでわからず……。
――デリケートな内容ですものね。
ええ。でもそんな僕のために、店長や先輩がキャストさんとの会話を何度も見学させてくれたんです。あとは、「どんな話題になるか予測して、返答をある程度考えてから話しに行くといいよ」といったアドバイスをもらって、参考にしつつ実践を重ねました。その甲斐もあり、今ではやり取りがかなりスムーズになったと思いますね。
最近は、SNS用の写真や動画の撮影をはじめ、キャストさんに関する業務を任せてもらえる場面も増えてきて。僕をゼロから育ててくれた店長をすごく尊敬してるので、「成長を認めてくれたのかな」ってめちゃくちゃうれしい気持ちになるんですよ。
成長したことで、仕事のおもしろさを実感。憧れの“店長超え”を目指し、できることからコツコツと
――今の瀬尾さん、かなり充実しているように見えます。
そうですね。『妻がオンナに変わるとき』に来るまでは、バスケの挫折が心のどこかに引っかかってて、すべてにやる気が起きなかったんです。でも、ここに入社してからは毎日新鮮で楽しいし、できることが増えるにつれ、どんどん仕事のおもしろさもわかってきました。人生に彩りが戻ってきたというか、景色が変わったかもしれません。
――いいですね。特にやりがいを感じる瞬間は?
受付や電話の対応をお客様に褒めていただけると、「よっしゃ!」ってなりますね。常に相手に寄り添った接客を心がけているので。
それに、キャストさんの稼ぎたい目標金額を叶えてあげられたときは、よろこびもひとしお。店にとって、一番大切な存在は彼女たちだと思うんです。これからも稼ぎや働く環境に満足してもらえるように、ほかのスタッフと協力し合いながら頑張りたいですね。

――ちなみに、ご自身としての目標はなんですか?
将来的には、役職者になりたい気持ちがあります。もっともっと店に貢献して、いつか“店長超え”を成し遂げられたらなと。
――詳しくお聞かせください。
具体的な数字は言えませんが、うちでは2024年の終わりに、過去最高の来客数を更新したんですよ。僕もスタッフとして立ち会いはしましたけど、これは間違いなく、店長が真摯に運営を続けた成果。お客様やキャストさんとの信頼関係を積み上げてきた姿に、すごく憧れがあるんです。だから、もし僕が店長になれたあかつきには、より多くのお客様に選んでいただける店を作って、記録を塗り替えられたらいいな。
――とてもいい目標ですね。
ありがとうございます。まあ、店長の背中はまだまだ遠くて正直ハードルは高いですが(笑)、目の前のことからコツコツとやっていきますよ。
――応援しています。では最後に、未来の後輩へメッセージをどうぞ。
前の僕みたいに「何がしたいのかわからない」と悩んでる方や、完全未経験の方でも大丈夫。自分のペースで無理なく成長させてもらえるし、得意なことを活かせる仕事がきっと見つかるはずです。頑張ったぶんだけ昇給もあるから、給料も申し分なし。服装も自由で想像以上に働きやすい環境なので、ちょっとでも気になったら、ぜひ応募してみてください!